愛媛県で一番小さな町・松野町
小さなといっても面積ではなく、人口での一番なのです。
平成27年 国勢調査の人口速報集計結果による2015年10月1日現在のデータですと、
愛媛県で一番狭い自治体は
松前町
面積: 20.41㎢
人口: 30,070人
松野町は
面積: 98.45㎢
人口: 4,068人
自治体の大きい・小さいは人口によるものなんですね。 愛媛県の方からすると、松前町と松野町ではどっちが大きい?と問われれば、やはり「松前町の方が大きい」と回答される方が圧倒的に多いと思います。 愛媛県外の方だとイメージしにくいでしょうが、面積15.11㎢・人口224,815人の東京都渋谷区と松野町を比べてみると、やはり「渋谷区の方が大きい」と感じる方が圧倒的に多いでしょう。
子供を育てるにあたって、大きい町と小さい町では どちらが良いでしょうか?
これに関しては優劣が着けがたいです。 どちらにもメリットがあり、デメリットがあります。 そんな中、松野町で唯一の中学校で面白い取り組みが計画されています。
「株式会社 松野中学校」の設立
以下、松野中学校HPより
人口減少社会におけるICTを活用した教育の質の維持向上に係る実証事業の一環として松野小中学校では
①ICTを有効に活用した教育活動を通して、人口減少地域における教育の質の保証・向上を図る
②ICTを有効に活用し、人・物・言葉を結び、郷土を誇り、愛する児童生徒及び地域住民を育成する
という展開を考えています。
中学校では、総合的な学習の時間において「森の国 ふるさと ほんもの実感体験学習」を行っています。ふるさとと環境(1年)福祉(2年)社会(3年)のテーマのもと学習を進めています。
来年度は、3年生において「株式会社松野中学校」を設立し、企業家教育を進める予定です。そのための設立懇談会を行いました。参加者は次の方々です。
愛媛大学社会共創学部 松野町認定農業者連絡協議会 株式会社松野農林公社 松野町商工会 虹の森公園まつの 伊予銀行 森の国創生課 松野町教育委員会
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ICTとは、情報通信技術を表すITに、コミュニケーションの概念を加えた言葉。
ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略で、日本ではすでに一般的となったITの概念をさらに一歩進め、IT=情報技術に通信コミュニケーションの重要性を加味した言葉です。
ICTは、ITとほぼ同義語ですが、情報通信技術のコミュニケーション性を強調していて、ネットワーク通信による情報・知識の共有を念頭に置いた表現となっています。日本ではITという言葉が普及しましたが、国際的にはICTという呼称のほうが一般的です。
ネットワークを利用した多様なコミュニケーションが行われている現在、ITと比べ、ICTは今後日本が目指す情報化社会に、よりいっそう合った的確な表現であると言えます。総務省の「IT政策大綱」が2004年から「ICT政策大綱」に名称を変更するなど、日本でも徐々にITからICTへと、移行する動きが出ています。
OCN様HPより
実際に法人を立ち上げるわけではないのでしょうが、企業家教育を通じて得るものはとても大きいと思います。
松野町には光回線も張り巡らされており、データ通信環境はバッチリです。 しかも、町内全ての小学校には大型電子黒板が導入されていて遠隔授業の準備も整っているんです。 とすれば、これらの環境で育った子供世代の将来は楽しみですよね。
大きな自治体だと全ての学校に公平に設備を整える・・・なんて膨大な予算になるのでしょうが、松野町では可能にしているんです。 子供が少ない、人口が減少傾向にあるなどの危機感が身近だからこそ、官民の垣根を越えての問題解決協力体制が進んでいることも考えられます。
東京だけではなく、世界中のアスリートやアーティストや教育機関から ICTを通じて学ぶことができる = 優れた授業を受けることに立地的な障害は無くなる。 義務教育中に最先端の教育を受けるコトができれば、「地方は遅れている」という根拠のないネガティブな発想自体が無くなるのかもしれない。
そして、松野町には豊かな自然があります。 自然から多くを学ぶコトは、都会で生活しているとなかなかハードルが高い。 自然の素晴らしさッてものは、数日過ごしても感じられません。 暮らしていないと、恩恵だとか、大切さって心身に刻まれないんですよ。
松野町では、最先端の知識に触れつつ、人と自然の営みの知恵を育める。
いざ就職という時期に、起業という選択肢も当然のように存在する。 義務教育期間中にこのような勉強ができてると、高校・大学での授業への取り組み方も変わるでしょうね。 もしかすると、進路を考えるときにも「起業するには・・・」という思考回路が働くかもしれない。
素晴らしく良い意味でヤバいぜ松野町教育
(*゚▽゚*)
スゴいんだなぁ、松野町
これこそ新世紀の理想的教育環境なんじゃないかしら?
コメント
コメント一覧 (2)
昨年から、仕事の合間に少子高齢化が進む地方の活性化が出来ないものかと、資料を持参し飛び込み訪問をしているのですが、松野町が一番街づくりに力を入れているように思います。そこで、中学生を中心に松野町の活性化が出来ないものかと思うのですが、大した提案ではありませんが、資料をお持ちしますので、一度話を聞いていただけないかと思うのですが、いかがでしょうか?
よろしくお願いいたします。
コメントありがとうございます。中学生を中心としたアイデアであれば、まずは松野町教育課が窓口になると思います。ご紹介もできますし、資料をお預かりしてお届けすることも可能です。概要をメール(hirose_matsuno@yahoo.co.jp)にていただけると幸いです。 楽しみにしております。 廣瀬佳信